マイホームか?賃貸か?ある意味、正解は…

人生における三大支出のひとつ、マイホーム。

マイホームを買った方がよい?このまま賃貸住まいを続けた方がよい?どちらを選択すべきですか?!

ファイナンシャルプランナーへのご相談でもよく寄せられますが、実はこれ、正解のない永遠のテーマなのです。

いろいろな専門家の方々がいろいろな意見をお持ちで、それら情報が錯綜し、一般の方々は尚更悩んでしまうというのが実情ではないでしょうか。

『マイホーム』と『賃貸』には、それぞれメリットとデメリットがあり、それぞれを比較し、そして結局はその方それぞれの価値観によって決めるしかない問題なのです。

しかし先日、ある報道番組を観ていて、【ある意味正解かな】と考えさせられた切り口がありましたので、改めて今回、テーマにとりあげてみたいと思います。

 

 

■まずは、それぞれのメリットとデメリットを整理。

 

改めて、それぞれのポイントを整理してみると、下記のようにまとめられます。

 

『マイホーム』のメリット

・月々お金を払って、いずれ自身の持ち物となる。

・ローンを完済してしまえば、以降、家賃不要の生活ができる。

・壁を汚そうが、床を傷つけようが、誰にも責められない。好きに家を改造できる。

 

『マイホーム』のデメリット

・住み替えが困難(ご近所問題、転勤などの際、簡単に引っ越せない)。

・固定資産税など、賃貸ではかからないコストがかかる(修繕積立、管理費、修繕費など)。

・組み方を間違えると、ローンが家計を圧迫する。

 

『賃貸』のメリット

・住み替えが容易、身軽。飽きたら、古くなったら、手軽に引っ越せる。

・家賃と更新料のみで、他に余計なコストがかからない。

・ローンを背負わなくていい

 

『賃貸』のデメリット

・生涯、家賃と更新料を払い続ける必要がある。

・いつまで経っても自身の資産にならない。

・将来、住み替えが困難になるかも?!

 

え?!住み替えが容易なはずな『賃貸』なのに、住み替えが困難になるかも?!ってどういうことなんでしょう?

そこに、『マイホーム』が【ある意味正解かな】と感じた実態があったのです。

 

 

■住むところの 不安 vs 安心

 

先日私が観た報道番組は、昨今年代を問わず増えている【シングル】を特集したものでした。

その中で、【高齢者シングル】の方が、何らかの理由で住み替えるための部屋を探している場合、部屋を貸してもらえないというケースが増えているという事例でした。

認知症や孤独死という現在の社会問題を背景に、物件のオーナーがその後の物件価値の低下を嫌い、高齢者の入居を拒んでいるケースが少なからずあるようです。

すると、住み替え物件を探さなければならない高齢者が、住む場所が決まらず困っているという内容でした。

 

住み替えのニーズは、何も、気分をリフレッシュしたいとの自発的な要因で発生するものばかりではありません。

近所問題、物件建て替えによる立ち退き要請、身体機能の変化、世帯人数の減少に伴う住居費極小化の必要性など、他発的なものの方が高齢者の住み替えニーズには多いかもしれません。

しかもそういった場合、住み替えまでの期限が決まっていることが多く、その期限までに、次の住むところが見つからないという深刻なものでした。

 

みなさん、想像してみてください。

自身が60歳代になり、様々な理由で今はシングル世帯となっている場合です。

長生きリスクや老後破産などのニュースや情報で不安をあおられ、今後のお財布事情や体力の減退も心配なのに住むところが見つからない、住むところがままならない。

これほど不安なことはないかもしれません。

その点、『マイホーム』であれば、基本的にそのような心配がありません。その住むところは確保できているという心理的安心感は、この上なく大きなものです。

 

 

■年金生活における住居費ゼロという最大のメリット

 

そして、『マイホーム』の最大のメリットは、住宅ローンを完済してしまえば、以降、住居費がかからないという経済的な安心感ではないでしょうか。

全国賃貸管理ビジネス協会の契約ベース統計データによると、賃貸住宅の家賃の全国平均は、1部屋5.0万円、2部屋5.8万円、3部屋6.7万円、都市圏だと、それぞれ約1.4倍です。就労していて定期的な収入があれば、それほど負担に感じなかったこの金額が、年金生活になったらどうでしょう。

厚生労働省の統計データによりますと、年金受給者の受給額平均は月額で、夫婦世帯22万円、男性単身世帯13万円、女性単身世帯11万円です。住居費は、リタイア後の家計にズシリとボディブローのように効いてくる負担になるのです。

仕事をリタイアするタイミングで、それ以降住宅費がかからないことは、ライフプラン的にも非常に理想的で、老後破産を回避するのはもちろん、ゆとりのある老後生活をプランニングできます。

そして、万が一生活資金に困ったら、そのマイホームが資産となり、リバースモゲージという制度を使い、貴重な資金源となることもあるのです。

 

以上のポイントを踏まえると、『マイホーム』vs『賃貸』は、『マイホーム』に軍配が上がるように、私は改めて感じましたが、みなさんはいかがでしょうか。

安心でゆとりのある老後生活をプランニングする上で、是非、マイホームを検討してみては?

 

しかし、マイホームは購入タイミングと住宅ローン計画が非常に重要です。これらを間違うと、それこそ家計破綻の危険性があります。安易に決断することは、却って危険です。

正しい購入タイミングと住宅ローン計画のご相談は、是非、お近くのファイナンシャルプランナーまで。

1